孤独死の遺品整理(片付け12.5万円、買取2.5万円)
埋蔵金発見!
低い家具の上に置かれたお盆の下に、8万5千円が直においてありました。(へそくり?)
もちろんご遺族の方(今回は息子さん)にご返却いたしました。
大変ビックリされておりました。(もうないと思っていたそうです。)
孤独死
孤独死とは、内閣府の高齢社会白書によれば「誰にも看取られることなく息を引き取り、長い間放置されるような孤立死」とあります。
・核家族(一人住まい)の増加
・地域コミュニティ(近所づきあい)の希薄化
そうした高齢者が孤立しやすい今の社会の現状を、ひしひしと感じる本日の現場でした。
今回のケースの場合、2月15日~3月15日の間の音信不通期間の内、発見までの死亡推定期間は約1ケ月。
冬とはいえ、エアコンの暖房はスイッチONで常温状態だったと考えられます。
警察での検視も貴重品の回収も済まされているとのことでしたが、それでも埋蔵金(85000円発見→返却済み)は出てきます。
昨年同ケースの現場で、なにげなく畳の上に置かれたもみじ饅頭の空き箱から、290万円もの現金を発見したことを思い出しました。
今回の片付けのポイントは消臭と細菌による二次感染(C型肝炎やHIV)対策です。
専用のつなぎ服(フード付き)で臨みました。
作業後は、専用の洗濯機で消臭・細菌・洗浄の配慮も必要です。
体液や血液が付着している可能性があるものは、専用袋に入れて、可燃ごみ処理をしました。
燃焼によって物質が酸化するので、臭いは残りません。
(臭いの元は酸化させれば良いのです)
部屋内の消臭も同じことです。
孤独死の現場に立つと、いつも思うことがあります。
- 命の尊さ
- 生きることの大切さ
- 人生そのもの
これらのことを深く考える作業で臨めば、次につながる何かが見えるような気がします。
(次に何をしなければいけないか? 何が大切か? 等々)
今回亡くなった方は、私と同世代の方。
その人が生きた証、その人が大切にしていたものは何か?
その人が大切にしていた物を、引き続き大切に扱っていただける人に引き続く、という「架け橋」の役割と果たしたと思います。
こんな物買取します。
本日のブログも広島県初の遺品整理士(だて犬)が書かせていただきました。
「物」を通して、これからの「架け橋」の役割を果たしたいと考えております。