昨年の母屋の片付けに続いて、今年は蔵の片付けのご依頼でした。
(今回片付け20万円、買取1万円)
本日の物件は、昨年四十九日法要後の母屋の片付け(3日間)に続いて、今年1周忌法要後の「蔵」の片付けでした。
一人住まいのお父様の孤独死でした。
幸いなことに冬場(2月)で、ヘルパーさんの訪問が早く、死後3日目に発見されたそうです。
東京在住の息子さんも再度広島においでになり、昨年できなかった「蔵」を片付ける決心をされたそうでした。
2tトラック2台、満車状態で作業は完了いたしました。
「蔵」の中には、長持(ながもち)が6棹もあり、ご先祖さんの荷物がいっぱいでした。
古民具>長持(ながもち)は、和櫃(わびつ)の一種で、衣類や布団・調度品を入れておくもので、蓋つきの大きな木製の箱です。
両端に金具があり、棹を通して二人で担げる大箱です。
ドラマなどで見る大名行列を連想されるとよいでしょう。
昔は大家族で、法要や婚礼披露宴を自宅でやる習慣があり、長持の中には配膳用の調度品もたくさんありました。〇〇本家と書かれた外箱には、歴史を感じさせるものがありました。
実家から日本刀が出てきたら、どうする?
お客様の実家の蔵から、脇差が2刀が出てきました。
写真右のような登録証は見つかりません。
(1)管轄の警察署へ電話をし「発見届出済証」を発行してもらい、次に広島県教育委員会の「銃砲刀剣類登録審査会」の審査を受け、登録対象にする。(直接持込は×)
(2)持っていたくない場合は、まず管轄の警察署に電話をし、次の指示をあおぎ→無料の廃棄処理も可能です。
(3)鞘(さや)や柄(つか)鍔(つば)の部分を取り外して、持っておくこともできます。(刀の部分は返却)
(4)美術品や骨とう品として価値のある場合は、博物館や美術館、地元の資料館に寄付する選択肢もあります。この場合は広島県教育委員会に問い合わせることが必要です。
今回のお客様には、(2)の方法を提案させていただきました。親戚の方と相談してみます、とのお返事をいただきました。
刀は先月も2刀でてきました。結構よく出てきます。
「登録証」がない場合、私たち「古物商」も取り扱うことができません。
右側の参考写真の登録証のあった刀は、砥ぎ代88,000円と書かれた書付も残っておりました。
今回見つかった脇差2刀は、どちらもサビておりました。
こんな物買取します。